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街の思い出1(下関) [エッセイ]

 街からジングルベルの音楽も消えて、いよいよ新年を迎える準備をする時期になりました。
昔の思い出に浸りだすともう年ですが、この時期の街の雰囲気を見るとなぜか昔の記憶がよみがえります。

  昭和40年頃の話です。
住人にとって子供の頃の「買い物」というと小倉なのですが、その話は次回に譲って、今回は下関の思い出について書いてみたいと思います。。
 下関市という行政区域は実際の地図で見るとかなり広いですが、住人の記憶の下関といえば、 唐戸と下関駅周囲の限られたエリアの限られた記憶です。

 当時の住人の頭の中で下関の地図には下関駅と唐戸と長府の水族館しか書き込まれおらず、関門トンネルか、渡船で渡る、関門海峡の対岸=下関でした。
錯誤があるかもしれないので、ご指摘いただければ幸いです。


2496850龍蔵寺

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タグ:下関 思い出
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水槽の中の嵐 [エッセイ]

 自宅のトイレで子供が熱帯魚を飼っていた。
 子供にせがまれて、ネオンテトラと数種類の水草、ヌマヤマトエビ(国外産?)などを熱帯魚屋さんで買って来て、飼っていた。

ぼろ屋なので、冬のトイレなど尋常な寒さでなく、子供たちが水槽の上からバスタオルをかけたりして温度管理をしたり、それなりに面倒を見ていた。

たまたま水が合ったのか、水草も茂るし、水槽の中の掃除屋のヌマヤマトエビは最高100匹くらいまで増殖したものの、約3年間 何とか水槽内の生態系は維持されていた。

2443896足立美術館

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タグ:環境 金魚
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理想と現実の狭間で2 [エッセイ]

 集中治療室で父を看取った住人には 前回紹介した「病院で死ぬということ」はあらかた想像していたことではあるが、お医者様による書籍なので、かなりインパクトがあった。1990年発行であるので、20年以上前の話であり、現在のガン医療の現実とはかなり異なるのかもしれない。また、著者が訴えたかったところと異なるところに住人が引っ掛かったのであろう。しかし、まだかなりこたえている住人である。

以下は、ブログの内容としてはふさわしくないのかもしれないが、現実に向き合えば、「死なない人」はいないはずである。住人の基本的考えとして、「生きてこそナンボ」という考えが変わるものではない。気分を害される方がいらっしゃったら御免なさい。浅はかな罰当たり人間の戯言と捨て置いてください。

この本を読んで住人は考えた「そうだ、余命1ヶ月と言われたら、結婚式の披露宴の2次会の様に、生前葬を自分で企画して、来てほしい人に案内状をだそう。」

 

 2496844山口県龍蔵寺

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神の手 [エッセイ]

2496688 千手観音という菩薩様がおられます。
菩薩の詳しい説明は省略いたしますが、「千本の手は、どのような衆生(一般人)をも漏らさず救済しようとする、観音の慈悲と力の広大さを表している」と一般的には言われています。

 さて、脳神経外科の先生でよくテレビに出る先生は、確かに「神の手」をお持ちになっているのだろうと思います。
最近では手術の術野をビデオに録画できるので、それで番組が1本製作出来て、執刀医の解説付きで 素人が茶の間で手術の様子を見ることができるのです。
住人なども息を呑みながら、手術の様子を疑似体験しています。

鬼手仏心」と言いますが、これらの先生方の患者さんに対する思いと技術と胆力には本当に敬服します。
その「手」をもってして、命を救われた患者さんにとって、まさに「神様、仏様」に見えることでしょう。

しかながら、その2本の手だけではとても大手術には取り組めないことも事実だと思います。
 「神の手」をお持ちの先生方へケチをつけているのでは決してありません。住人などの及ぶところではなく、まさに神を冒とくするつもりはサラサラありません。
 ただ、「医師一人の手でなく、チームとして相当の数の手が手術にたずさわっており、それぞれの手に高いレベルが要求されるだろう」ことが言いたいのです。

瑠璃光寺

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「楽しい」は健康のもと~病(やまい)は気(き)から~ [エッセイ]

2443895

 住人の事実誤認かもしれませんが、菅原道真公など、政治的に失脚した日本人男性は失脚後、短命のような気がします。(もちろん西郷隆盛など、流罪になっても力強く生きた猛者もいますが・・・)
それだけ政治の世界はストレスフルなのでしょうか。

  「生活を楽しんでいる意識が高い男性は、脳卒中や心筋梗塞(こうそく)などの循環器疾患の発症、死亡リスクが低い」
との調査結果を、津金昌一郎;国立がんセンターが発表したそうです。
>>下記参照

 現代社会は誰しも ストレスと感じることが多い社会といわれています。
そのような社会でも、「生活を楽しもうと意識し、楽しむ方法を自分なりに見つける」と病気にかかりにくくなるということです。

昔から言われている「病は気から」ということでしょうか。

今気付いたのですが、「病気」という言葉は 「病(やまい)」という語と「気(き)」という語から成るんですね。

足立美術館

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円高還元セールとエコロジー [エッセイ]

 大手スーパーが「円高還元セール」と称して食料品などの値下げセールをしていると聞きました。
これだけを見ると消費者にとってはこの不景気に経済的に喜ばしいことのように思われます。
 分子生物学的には中国産の冷凍野菜も、北九州産の野菜もほぼ同じかもしれません。だれしも同じ商品を買うのなら安いに越したことはありません。

一方で、食の安全、食料自給率の問題、フードマイレージの問題、エコロジーなどの皆さんの関心の高まりとともに、日本の企業は「わが社はいかにエコロジーに努力して、地球環境を考えているか」をテレビCMなどで、盛んにアピールしています。
このスジで行くと、「エコで安全な日本の食品をやすく提供します。」というのなら納得しますが、「円高だから海外の為替差益で安くなった商品を買いましょう」というのはいかがなものでしょうか。

2443808島根県安来市 清水寺

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進歩4 [エッセイ]

 先日スーパーでなつかしの「ココナッツ・サブレ」が98円で売られていました。住人の大好物であり、「ヤス!」と思いよく見ると箱の長さがみょーに短くなっていました。(昔ほど枚数が入っていない)
この手のことは、近年多くの商品で見られることです。

 パソコンのルーターやプリンターを購入した時も感じたのですが、驚くほど安い商品があり、「技術の進歩と企業努力で価格が安くなったのか」と思い、購入すると「商品のレベルも以前持ってたものより劣っていて安いだけ」ということが結構あります。
パソコンや周辺機器の値段は10年前と比べると2年前くらいまでは高性能の商品が格段に安く購入できるようになっていました。住人がパソコンを始めた頃はパソコンを含め周辺機器が高額でした。パソコンが急速に普及し、販売台数が増加するに伴い、技術革新と企業努力による低価格化だったと思います。
ところがここ2年くらいは、超不景気だからか、性能を以前より落として安くしている商品が目に付きます。

 グローバルな時代に、多くの国では日本ほど高性能を望まずに、安い商品を希望する消費者の数が多いからでしょうか。
例えば、インドの約20万円の大衆車は最初から左側のドアミラーがないそうです。
これは進歩でなく、レベルを下げて値段を安くしているだけです。

2386141大山寺山門

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九州歯科技工専門学校オープンキャンパスのご案内 [エッセイ]

2386302 旧知の歯科技工士学校の先生からオープンキャンパスの紹介を頼まれたのでご紹介させていただきます。

日本は「ものづくり立国日本」といわれていて、日本人の手先の器用さは改めてここで述べるまでもありません。
住人は歯にたずさわる仕事をしていますが、日本の技工士さんのレベルの高さはアメリカやドイツなど海外でも高く評価されています。

 住人がこの職業を選んだ理由もかなりいい加減なものであり(ひょっとして皆さんそうかもしれないし、最初から天職なんてないのかもしれませんが)、人様の職業選択について指南するほどの人間ではないし、まして人様の人生を左右するようなことはしたくないと思っているので、
「技工士はいいよー! あなたも技工士にならんね!」と勧めるつもりは毛頭ありません。

 好きでもないのに、「儲かりそう」とかいう理由なら止しておいたほうがよいと良いと思います。
もの作りが好きで、歯科に興味のある方は一度オープンキャンパスに参加されてみてはいかがでしょうか。詳しくは下記ホームページをご覧下さい。

>>>九州歯科技工専門学校 http://www.kyushigi.ac.jp/

美保関灯台

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タグ:歯科技工士
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夕餉(ゆうげ)の団欒(だんらん) [エッセイ]

 昔NHKのドキュメンタリー番組で「新日本紀行」という番組があった。
高度経済成長期に、日本の各地の昔からの風俗、習慣、人々の生活を紹介しながら、時代の流れとともに変化する様子も伝えていて、子供心にも何となく感傷的にさせられる番組であったが、住人がちょっと変わった子供だったのか、大好きな番組であった。見るもの全てが自分の未知の世界だったからである。
そこで紹介される町や集落は多様性があった。

 近年、どの地方も風景はどこへ行っても同じになった。
中心地は大型スーパーがコアをなしていて少し離れた郊外のバイパス沿いにはファミレスや家電量販店などが並んでいる。
昔ながらの商店街は寂れてしまい、駅前の一番目立つところは消費者ローンの看板が立ち並ぶ。
農村地帯でも、農協や漁協の周囲の信号機のあるような人通りのある中心地には何某かのコンビニエンスストアーとガソリンスタンドがある。

日本どこに行ってもほぼ同じような町並みなのは、残念なことだが部外者には解り易いし便利である。
どこへ行けば何があるか大体想像がつくからである。

 けれども住人が感心するのは(現在では限界集落が増えているというが)、どれほど田舎の山奥にでも集落があり、人の営みが存在することである。

2386294美保関港

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タグ:旅行 日本人
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理髪店と美容院 [エッセイ]

 我が家には理髪店を経営されている方も数名お見えになるし、美容院を経営されている方もお見えになる。だから、どちらがどうとかコメントしにくいのであるが、どうかお許しいただきたい。

 住人は大学時代と大学病院勤務時代を除くと、ずっとひとつの理髪店のご厄介になっている。若い頃パーマをかけたこともあるが、それも理髪店でやってもらう方が好きである。
大学時代に都会のおしゃれな美容院も行くには行ったが、田舎者のダサ男にはなんとも居心地の悪いところであった。
2368679そしてなによりも、美容院では顔や首すじを剃って貰えないので、髪を切った気がしないのであった。

住人が子供の頃から通っていた、理髪店は旧国鉄の弘済会かなにかに所属する理髪店で、当時は国鉄の線路に面して建っていた。
 当時の国鉄はのんびりしたもので、作業着を着た国鉄マンが勤務中であろう時間に散髪をしていた。
住人は順番を待つ間、汽車や列車が通り過ぎるのを眺めるのが楽しみではあったが、散髪そのものを喜んでいたような記憶はない。

大学時代に美容院に行ってはじめて、理髪店のよさを再認識したのである。

                                        法輪寺 三重塔 飛鳥時代 わが国最古の三重塔 国宝

 

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タグ:理髪店
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悲しい感謝の言葉 [エッセイ]

 先日のことです。ある患者さんのその日の治療が終わって、挨拶が終わり、患者さんが治療台を立った時です。
「そうです。先生、○○というのがお世話になっていたと思います。実は私の義父なのですが、数日前に亡くなりまして・・・」
「えーーー、亡くなった?」

○○さんの奥さんは以前から我が家の患者さんだったのですが、その御主人である○○さんが我が家にこられた時は すでにあまりよろしくない病気にかかっていることはうかがっていました。
精神的にお強いのか、明るい表情で、奥様と一緒にこられて、自家製の野菜を下さったり、とてもお元気そうでした。最後に我が家に来られてまだ3ヶ月しかたってないのに・・・言葉を失いました。

お悔やみの言葉もかけられずに呆然としている住人に向かって「「最後まで、おいしく食事ができて感謝していたので、先生に今日会うのなら、くれぐれもよろしく伝えてください」と義母から言われました。ほんとにありがとうございます。」

たいしたお役には立ててないはずです。こちらとしては予想外の言葉にまた言葉を失って、お悔やみの言葉を噛んでしまいました。
住人には身に余る言葉をいただきました。我が家で治療したことを喜んでくれていたことを聞くと「微力ながらも少しは人様の役にたてたのかな」と思うのですが、それにしても患者さんの訃報に接するのはいたたまれなく、本当に悲しいです。
多くは話せませんでしたが、多くを教えていただきました。住人などまだまだ人生一生修行です。いま、いろいろ講釈たれても薄っぺらいだけになってしまうので本日はよしときます。

ただただ ご冥福をお祈りいたします。合掌

1960041

土井ヶ浜遺跡人類学ミュージアム
湿性花園の古代ハス


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風邪とむし歯 [エッセイ]

僻みっぽい、根性の捻じ曲がった者の独り言として聞き捨ててください。 

風邪も虫歯も感染症という意味では同じである。
風邪はお医者さんで抗生物質や解熱剤をいただく。
大抵はお薬が効いて2~3日安静にしていれば治るが、場合によってはお薬を飲んでも肺炎になったりする。だからといってお医者さんが患者さんから責められることはまずない。

虫歯は歯医者で、虫歯で破壊された生体にバイキンが入らないよう 絆創膏を貼るように歯を修理する。結構大変な作業だか、患者さんの要求は厳しい。「早く、安く、丈夫で、長持ち、見た目綺麗・・・etc.」

風邪を引いて、お医者さんに診て頂いた時に 「この前お薬飲んだのにどうしてまた風邪をひくんですか?前回の治療になにか問題があったのではないですか?」とお医者さんに尋ねたら、別の診療科の受診を勧められるであろう。
ところが、虫歯の場合、治療した歯がまた虫歯になったときに「治療した歯がどうして虫歯になるんですか?歯周病になるんですか?」と直接口に出して聞かないまでも、不審に思っている人は多いように思う。

このこと自体不思議な話である。

最近は小、中、高校生からでも上から目線で見られる。別に良いのだが、

この差は医師と歯科医師の品格の差の問題であろうか、権威の差の問題であろうか。

2368642法隆寺五重の塔

法隆寺


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信じるものは救われる [エッセイ]

 長野県の善光寺7年に1度のご開帳だということで、お参りしてきた。
朝7時に門前に立つと、すでに仁王門の手前の石畳まで数百メートルも大回向柱(だいえこうばしら)に触れるための行列ができていた。善光寺さんを甘く見てました。恐るべし善光寺。平素は簡素な一地方都市だろうことが推測できる町の大きさであるが、今日はどうも異様である。

住人は本堂に安置される御本尊一光三尊阿弥陀如来の前立本尊を拝むために来たので、本堂の内陣(畳敷きの間)を拝観する「内陣券」を500円で購入して、内陣参拝の列に並ぶことにした。
小一時間並んで待ってる間に考えた。

住人が考えた神社仏閣の分類の「1.テーマパーク的寺院」だな。しかしT.D.LやU.S.Jのなかった大昔は大きなお寺というのはどこも当時の人にとってテーマパークだったのかもしれない。
お戒壇巡りはアトラクションそのものだな・・・
門前のおみやげ物屋さんはお寺が栄えると自分たちも潤うので、同じ方向のベクトルを向いているな・・・
ご本尊の絶対秘仏はよしとしても、ご本尊の代理役の前立本尊は7年に1度などもったいぶらずに、なぜ毎日ご開帳しないのだろう。・・・毎日ご開帳していたら 有り難味とイベント性がなくなる。時々チラッと見せて、行列ができることがその神秘性と権威をより高めるために大切なんだな・・・
大回向柱にさわるのはタダだが、かなりの時間行列に並ばないといけない。
内陣に入るためにはお金がかかるし、大回向柱ほどでないが並ばないといけない。
同門の門徒さんや祈願のための費用を出した人はあまり待つことなしにさらに近くでご本尊を拝める。・・・やはり地獄の沙汰も金次第。万人を等しく救済してよ。
わざわざ拝みに来ておいてなんだが、そもそも宗教というのは大なり小なり「怪しい」ものである。(最初は純粋だったかもしれないが、大きくなるに従い周囲が怪しくするのかもしれないが)

DSC_1994 (Small).JPG善光寺

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タグ:善光寺 宗教
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新型インフルエンザと手洗い、うがい [エッセイ]

ここ数日ニュースは豚インフルエンザの情報ばかりです。日本で感染が広がらないことを祈るばかりです。

ゴールデンウイークで出かけようと考えている日本人の心理に冷や水を浴びせられたようで残念ですが、今後どのように推移するか、誰も予想できないのではないでしょうか。

ご家庭でできる対応策はマスク、手洗い、うがいしかないようです。

正しい手洗い.jpg クリックすると原寸大表示されます

イソジンがーぐるの正しい使い方.jpg

北九州市においては、保健所に市民向けの『発熱電話相談』のフリーダイヤル(0120-120-115)を5月2日に設置します。

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キレイになりたい~スタッフの治療~ [エッセイ]

DSC_9693 (Small).jpg 先日も我が家のスタッフが、遠慮がちに院長室にやってきて、「先生、歯の治療をお願いしたいんですけど・・・・」とのたまった。
治療を希望されればスタッフであろうと我が家の患者さんであり、最善を尽くすのが我が家の流儀である。

 「給料をもらうためには勤めるけど、ここでは絶対に治療してもらいたくない」と思われていたら悲しい限りであるが、そうでない様なので、うれしい限りである。

退職したスタッフが、子供や、ご家族を連れて、遠路来院してくれるところを見ていると、このやかましいおっさんの気持ちは 少しはスタッフに届いて、多少信頼されていると思って差し支えないのかもしれない。

我が家では代々衛生士や、技工士などスタッフが「治療をしてくれとやってくる。」

特に女性スタッフはキレイになりたいのか 結婚が近づくと・・・

うれしい限りである。


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ETCの割引料金と一心行の大桜 [エッセイ]

 ETCを使用した高速料金の割引が話題になっています。

住人は以前よりETCを自動車に取り付けていました。その理由は、料金所でのゲートの通過の時間を短縮するためでした。住人は診療終了後、福岡市などで開催される学会にしばしば参加していますが、福岡ICは時間や曜日によって渋滞が激しくゲート前に車が渋滞することがしばしばありました。ギリギリまで診療したい自分としては、、料金所で並ぶ時間が惜しかったのです。

それはさておき、3月28日(土)に博多で勉強会があったので、夕方、高速を利用したのですが、当日はちょうど、一日1000円の割引が開始された日でした。
確かに、山形、奈良などの遠方のナンバーが多く、渋滞までは行かないまでも 混み合っていて、いつもより時間がかかりました。
高速に不慣れな自家用車が追い越し車線をずっと走っていたりで 車の流れが滞りがちなのが理由と思われます。
おそらく業務用車両を運転しているドライバーさんはかなりストレスが、たまったのではないでしょうか。本当に同情します。

深夜に勉強会を終え、その足で、多分満開であろう、阿蘇の「一心行の大桜」へ再び九州自動車道で向かいました。一心行の大桜は阿蘇大橋を渡ってすぐの熊本県南阿蘇村中松にあり、観光バスの日帰りツアーがいくつも企画される超メジャー桜の観光地です。

 2009.3.29 (44) (Small).JPG一心行の大桜

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タグ: ETC
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鉱石ラジオとBCL [エッセイ]

 前回、インターネットラジオのお勧めを紹介しました。現在のマルチメディアの進歩は本当にすごいと思います。今から30年以上前の思い出話です。

 住人とラジオの関わりは鉱石ラジオ(ゲルマニウムラジオ)から始まる。多分小学校の4年頃だったように記憶している。
従兄弟にもらった電子ブロックを父親に見せると、かなりパーツはなくなっていたのだが、残ったパーツで 鉱石ラジオを作ってくれた。部品といっても「バリコン」という可変コンデンサ(選局ダイヤルになる)と「コイル」と「ゲルマニウムダイオード」くらいである。

部屋の天井近くにぐるりとケーブルを張り巡らして、アンテナにし、電源がないのにイヤフォンで聞くことの出来る電波というものがこの大気中を飛び交っていることに 未開人なみの相当な驚きを覚えたように記憶している。

2366802薬師寺

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タグ:ラジオ
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白洲次郎  -日本人が待ち望む人物ー [エッセイ]

 週末よりNHKドラマスペシャル「白洲次郎」が放映されるそうである。

このドラマの原案のひとつが 以前当ブログの「お勧めの1冊No.2」 で紹介した、北 康利 著 「白洲次郎 占領を背負った男」である。

 白州次郎は以前より、「サライ」でも特集されたりしていたが、今年に入り開催されていた「白洲次郎と白洲正子展」 も大好評だったようである。

 決して日本の表舞台を歩いたわけではなく、決して楽な人生ではなかったが、日本人としての誇りを捨てずに人生を楽しんだところに人気の秘訣があると住人は考える。彼を知るサライ世代は彼の生き様に憧憬の念を持ち、若いヒトに伝えたいと思っても不思議ではない。

 現在、このように彼が注目されるのは、100年に一度の危機と言われる時代に彼ののような人物の欠如を憂い、この手の人物が出現することを望んでいるからだろう。
しかし、現在の日本の土壌と教育制度から彼のような人物が出現するのはちょっと難しいのではないだろうか。悲しいことである。

それはさておき、お勧めした本がドラマ化されると なんとなく住人もうれしく、そしてなによりも楽しみにしている。

 

http://onoki.blog.so-net.ne.jp/2007-04-20

http://www.nhk.or.jp/drama/shirasujirou/index.html


タグ:白洲次郎
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歯科医とマイクと影響力 [エッセイ]

  住人も大学時代から様々な恩師のご指導を受け、薫陶を受けてきた.住人は一介の市井の歯科医であるが今の自分があるのはこれら多くの先輩方のお陰であり、改めて言うまでもなく、大変感謝している。そして、若いときは多くの先生の講演を聴いて回った。
がむしゃらにやってきて、気がつけば自分が壇上でマイクを持つ機会が増えていた。
最初は発表をさせていただき、ご批判を仰ぎご指導を賜るというスタンスでよいのだが、だんだんと講演ということが増えてゆく。人前でお話をする機会が増えるにしたがい、会場が大きくなるにしたがい、2つのある危機感が出てきた。

  私のような若造が発表して、ヒトに影響を与えることが出来るというのは少し傲慢かもしれない。いつも思うのだが、会場で私の話を聞いている中には自分より人格的にも技術的にも経営的にも優れた歯科医が数多くいるはずである。「そんなことは もう自分はすでに知っていて行っている」とか、「もっとよいやり方があるのにその程度で発表するかよ」と思いながら反論したり意地悪な質問もすることなく、静かに聴いて会場を後にしている人が必ずいると思ってよい。
そんな中で、壇上でなにかえらそうに発表するのは第3者として上から俯瞰すると自分の姿は大変滑稽である。皆さんから一応 賛辞の言葉はいただけるが、見方によっては今テレビで流行の「おバカキャラ」である。話し方次第では聴衆すべての反感を買わないとも限らない。いくつになっても謙虚さが必要であると思う。

 そして、最も恐れるのは、過去の自分がそうだったように、中には純粋に勉強したいと思い、自分の技術向上に燃えている 若い先生もいて、そのような先生には少なからず影響を与える可能性があることである。彼らは壇上の演者の言葉を聞き漏らすまいと必死にメモを取っている。そういう住人も若いときはそういった中の一人であった。そのようなまじめな先生に誤った情報を与えるのはもちろん、誤解を与えてしまったり、こちらの意に反する理解のされ方をしてしまうのは問題である。

2366679

長谷寺仁王門

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タグ:真実 歯科 講演
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歯を抜かれた、 削られた [エッセイ]

 いろいろな詐欺が横行しているせちがらい世の中である。山奥で のほほんと生きている住人にも怪しい勧誘電話などが掛かってくる。つい先日もダイキンエアコンのリコールが報じられた日に「ダイキンエアコン」を名乗って、代理店か何か知らないが業者から電話がかかって来た。診療中にもかかわらず、友人や同窓生に成りすまして電話を取次がせ、かわってみたらマンションの勧誘だったなどは日常茶飯に起こる。
そんな時代であるから「信頼できる歯科医などいない」と思われても仕方がないのだが、誠に悲しい限りである。

「前行っていた歯医者で、(場合に言っては「悪くないのに」という修飾語付で)歯を抜かれた。」「神経を取られた、」「歯を削られた」とおっしゃる患者さんがおられます。
自分で抜いたのならいざ知らず、通常は歯科医が歯を抜くので、受身形である「抜かれた」と言う表現や丁寧語としての「~られる」もあるので、間違っていないのかもしれない。しかし多くの場合「抜かれた」という表現の中には特別の感情あるいは意識が加味されているように思う。
なぜなら同じような表現でも「歯医者で歯を抜いてもらった。」「歯医者で歯を抜いた」とは明らかにニュアンスが違うような気がするのである。
そこまで考えて話している患者さんは少ないのかもしれないが、無意識に感情が入っているような気がする。

例えば胃に何か病気があって、外科医に胃を切除されたとしてたとえ結果が思わしくなくても、「胃を切られた」という人はむしろ少なく、「胃を切った」とか「胃を取った」となるのではないでしょうか。

歯科医は人間的にも医師より低く見られても仕方がないのかもしれないが、冷静に考えて、「~された」と非難されるに値する悪意のある歯科医は少ないと思うのだが、やはり患者さん側の感情としては「~された」となってしまうのだろう。患者さんの心情を察すれば十分理解できるし、そのことを取り上げて非難するつもりもない。また、前医を少し格下に表現することで自分が転院しなければならなかった理由と目の前の歯科医への期待の表明かもしれない。
でもやはりこの言葉を聞くたびに「いかにコミュニケーションが大切か」と痛感する。そして、自分の行った治療の結果が患者さんの期待通りでないときにはきっと次の病院で「~された」と言われるのだろうなと想像する。悲しいことである。

2366678長谷寺の牡丹

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タグ: 言葉
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お礼 ~ネットと真実とコミュニケーション~ [エッセイ]

 2007年の4月にデビューしたブログですが、先日累計のアクセス数が30000を超えました。はなから独り言のようにはじめたブログですが、山奥で隠遁生活をしながらも、「出来ることなら少しでも皆様のお役に立ちたい」と思い、つまり世間様と関わりをもち続けたいからブログなるものを行ってきたわけであります。
 住人の駄文がこれほど多くの方のお目に留まるとは夢にも思いませんでした。大変うれしく思います。
今まで立ち寄っていただいた皆様に勇気づけられ、ここまで続けることが出来ました。
心より感謝申し上げます。

 自分もバーチャルな世界で発言しておきながら矛盾しますが、ブログを始めた当初住人が本業とする分野においてもインターネットのホームページ等の情報に疑問を感じていました。(あくまでも私見です)
 それはインターネットがほぼ商売の道具として使われていることです。医療機関のホームページにしても来院してもらうための広告にすぎません。口コミサイトにしてもにしても例外ではありません。
口コミランキングサイトについて>>> http://onoki.blog.so-net.ne.jp/2007-04-17

DSC_7155 (Small).JPG

法華寺

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日本人について考える [エッセイ]

 住人は人間、特に日本人が好きである。家族の買い物に付き合わされて、出かけた時など、行きかう人を観察して想像を膨らませていると時間を忘れる。

 「日本は法治国家である。」ということに異論をはさむ日本人は少ないのであろう。 1月8日の衆院予算委員会において、定額給付金問題について菅直人代表代行の「総理は定額給付金をもらうのかもらわないのか」という質問に対し、麻生総理は「予算が成立する前からもらう前提で話すのはいかがなものか」と言って物議をかもしている。
 金持ちがもらうもらわないの議論の前に、この発言は法治国家として非常におかしなことなのだが、実は日本の政治の実態と日本人の発想を如実に表していると住人は思う。
「やっぱり日本の行政はそうだったのか」と納得した。

 というのも、行政の長である総理は「法に基づいて執行される行政ですから、当然その法に従います。」と言うのが筋であろう。 その後の使い道に関しては寄付するなり、数百万足して買い物をして、消費拡大に貢献するなり、自由にすればよいのである。

DSC_7247 (Small).JPG室生龍穴神社
奈良県宇陀郡室生村室生1297

http://www.max.hi-ho.ne.jp/stan/gazo/gnr_ryu1.htm

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先祖返り物語 [エッセイ]

 昔あるところに一本国という小国がありました。そのイェード時代からお話を始めましょう。
一本国は長いこと鎖国をして、海外との交易を最小限にしていましたが、貧しいながらもなんとかみんな戦争もなく生きていました。
ところがある時マメリカ国の船が来航し、一本国に開国を要求して来ました。そのころ一本国の周囲の国はみな列強国の植民地にされており、一本国も属国にされる恐れがありました。
一本国は世界的にもまれな無血クーデーターにより政権交代を行い、今まで騎士団が政権を持っていたのを太古から続く系譜の王様にお返しして、体裁として議会制民主主義国家を樹立しました。

DSC_7250 (Small).JPG室生龍穴神社
奈良県宇陀郡室生村室生1297

http://www.max.hi-ho.ne.jp/stan/gazo/gnr_ryu1.htm

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日本人が失いつつあるもの [エッセイ]

 コンビニの前に座り込んでファーストフードを食べる若者、通勤電車の中で化粧する人に向かって「そんなことして恥ずかしくないの?」と言ったらどんな反応が返ってくるだろう。
「恥」という言葉は何年か後には死語になるかもしれない。
住人は戦後生まれなので、以下のコメントに関しても、井の中の蛙が世界についてコメントしているようなものでり、天に唾しているようなものである。しかも十分消化できておらす、かなり乱暴な議論展開であるが、戯言と思っていただければ幸いである。

住人が子供の頃のことである。盆に蝉取りなどしていると、祖母から「そのセミはおじいちゃんの生まれ変わりかもしれないのに、そんなことしてはいけない」とか、「近くのXXX山には死んだ人が通る道がある」(神奈備信仰;かむなびしんこう?)とか聞かされたりしていた。これらの婆ちゃんの発言は特定の宗教だけに根ざすものではなく古くからその土地に伝承されていたり、それらが仏教の影響を受けたものと考えられる。

DSC_8173 (Small).JPG三徳山三仏寺(さんぶつじ)

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「思い」は かなう? [エッセイ]

 高橋尚子さんが「プロ高橋としての走りができない」として引退表明をされて、話題になっている。
監督とどのような経緯があり、今までどのようにトレーニングしてきたか知る由もないので、彼女のことに関してコメントする資格はないのだが、住人は「彼女は今でも十分賞賛に値するし、十分がんばった」と思う。

閑話休題
住人は以前から感じていたのだが、「市場原理主義」の社会は結果がすべてであり、結果が出せなければ「0」または「マイナス」のような評価をされる風潮も伴っているように思う。
出来の悪い住人は少しでも人格を向上させるべくいわゆる「自己啓発書」と分類されるものをよく手にとる。
ナポレオン・ヒル中村天風らの著作から怪しい成功談義まで書店にはひとつのコーナーがあるくらい多くの書籍がある。

DSC_7052 (Small).JPG

東大寺南大門

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生きる力 [エッセイ]

 住人が子供時代に読んで感銘を受けたSF小説に、E.E.スミス著 「惑星連合の戦士」というのがある。詳しい内容は忘れてしまったが、科学者が乗っていた宇宙船が、宇宙人に攻撃され、破壊された宇宙船の断片とともに惑星に漂着する。そこで、唯一のパートナーである女性とともに、宇宙船のパーツを修理しながら再構築して、惑星からの再脱出に成功するという様な筋だったと記憶している。
この本を読んだときに、高度な科学的な知識とともに人間として孤立した状況でも生きていけるたくましさが必要であると子供ながらに感銘を受けたのだと思う。 

 さて、最近のコンビニのテレビCM で、若者たちが無人島らしき島に漂着して、米を炊こうと、火をおこそうと、いかだで脱出しようと試みるのだが、うまくいかず、「そうだ!X―XXへいこう」とコンビニ(無人島らしき島になぜコンビニがあるのか突っ込みたくなる住人だが、話が長くなるので省略)で、自分たちのほしいものを買って満足すると言うのがある。

 コンビニ(企業)の論理としては「わが社としては顧客満足(CS)を重視しています。皆さん火が熾せなくたって大丈夫、あなた方がほしいものはコンビニに行けば何でも手に入りますよ。何も心配要りませんよ」と訴えたいのである。
すべての企業は わが社を選んでもらって、消費してもらうことに全精力を注ぐ。企業論理としてはまっとうであり、このような考えを導入しないと医療機関も生き残れない。

ここで、住人が突っ込みたい疑問点は「あの若者たちはどうやって金を稼いでいるのだろう。一生暮らせる金融資産(これもいつ紙切れになるか分らない時代だが・・・)を持って、島に漂着したのだろうか?」と言う点である。
企業はお金の稼ぎ方までは教えてくれないし、お金がなければ相手にしてくれない。至極当然のことである。

DSC_7077 (Small).JPG東大寺戒壇堂

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タグ:生きる
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患者さんからの頂き物について [エッセイ]

 我が家では患者さんからよく頂き物をする。
ケーキやお菓子、自家製のパン、漬物、庭に咲いた花、採ってきたナマコや実家から送ってきた馬刺、待合室に飾るインテリア、等々、・・・
 住人は医療という物とサービスを患者さんに提供している。その対価として代金を頂いている。代金を頂いている以上、ボランティアでも素人でもなく、プロであると自負している。
「本物のプロは代金以外に何か金品をもらおうと、もらうまいと、その仕事に差は絶対につけない」と考えている。「何か金品をもらったので、もらわないヒトより丁寧に治療する」というようなことはありえない。それがプロであると考える。
しかし、
住人もヒトの子である。
代金を頂いているにも関わらず、お褒めの言葉とともに、頂き物をすると素直にうれしい。
患者さんは「つまらんものやけど・・」と謙遜しながら、住人の見えないところで、そっと渡しているようであるが、つまらんどころか、情にもろい住人はただ感動である。
 我が家はかなり広域から患者さんがお見えになってくださる。交通費もバカになっていないはずである。にもかかわらず「頂き物までするなんて・・・」と多分その時点で涙腺が緩んでいる。

大久保 (Small).jpg

患者さんからの頂き物

 

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みんな同じ日本人? [エッセイ]

 今日はお盆である。帰省して高校野球や北京オリンピックをご覧になっている方も多いとおもいます。
住人は生まれも育ちもというより、先祖代々ここなので、母の実家以外帰省先というのはない。
住人の周囲は旧国鉄(現在のJR)などに勤める他地域出身の親を持つ友人が多く、盆正月の帰省シーズンには帰る田舎のある友人は子供だった住人には羨ましかったものである。

閑話休題、オリンピック(近代オリンピック)といえば、多くの国が集まって国の威信を賭けたスポーツの大会である。
国といっても、中国や合衆国などはさまざまな宗教、多くの民族の構成員からなっており、一方日本は単一民族であると言われている。
日本も古代にはさまざまなルートでアジアの東端に流れついたさまざまな民族が混じっているのであろうが、現代では 琉球やアイヌの人たちや在日の方などを除けば、おおかた徳川幕府の力が及んでいた地域は同じ体形、気質、単一民族だと自他共に考えているのではないだろうか。
住人もなんとなくそう考えていた。
以下は住人の感じたあくまでも私見である。

DSC_9168 (Small).JPG
第21回海峡花火大会2008.8.13 

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タグ:日本人 民族
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ヒステリックになりつつある国 [エッセイ]

以下の「続きを読む」に掲載させていただいた記事は橋本佳子さんという方が専門ページに掲載された記事です。

住人が思うに、どうもみんな何かやり場のない怒りのようなもの(閉塞観といってもいいかもしれません)が、この国を覆いつつあるようです。そして、何か「こと」がおこると、まるで魔女狩りのようにみんな集中砲火です。その国民感情に逆らわない、いや助長するような報道をマスコミはしがちです。

「脳卒中における新知見に関する学会発表」の内容の』どこから開業医の責任を追及するような記事になるのかマスコミの品格が疑われます。小松秀樹さんの「 医療の限界」>>>http://onoki.blog.so-net.ne.jp/2007-10-24 によるとこの傾向は行政はもちろん司法や検察にも言えることのようです。

「見落とし」の責任を追及するのであれば、まず「見落とし」をしないですむような医療環境を作ったうえで、責任追及すべきだと思いますが、現在は全く逆です。人的なコストをはじめさまざまなコストを極限まで切り詰めさせ、医療従事者を追い込んだ上での攻撃です。産婦人科医への責任追及も同じです。歯科においても安全管理基準、感染対策、施設基準など、昔と比べてどんどん要求は高まっています。しかしそのことに対する手当ては皆無です。コストの話をすると論旨のレベルが下がりますので別の機会にします。

本題に戻りますが、マスコミ等が国民感情を煽るようなやり方は まさに第2次世界大戦開戦前夜の世情に似ていると住人には思えて、恐ろしくなります。住人が子供時代、大阪万博など街に活気がありながらもギスギスしていなかった時代はもう来ないのでしょうか。

DSC_7058 (Small).JPG春日大社

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日本の農業と食について [エッセイ]

 ゴールデンウィークのこの季節になるとそろそろ田植えの準備のころではないでしょうか。また、全国の道の駅などでは野菜売り場がにぎわっていることと思います。最近住人は 子供たちが「いかに野菜などを作るのが大変か」理解するために、家庭菜園をまずはコンテナから始めました。
住人の祖父の代までは農家だったし、母の実家も農家でした。住人も小さいころは自宅から程近い山に竹の子を掘りに出かけたり、親戚の田植えや畑仕事の邪魔をしたりしていました。秋には熊本の伯母のところでみかんちぎりの手伝いをよくしたものです。
小さいころはこの辺でも、行商のおばさんが鮮魚や干物を缶に入れて家まで売りに来たりしていたものです。母に連れられて買い物に行くのも昭和45年ころに地元スーパーやダイエーができるまでは、近所の市場でした。住人が子供の頃はりんごやみかんなどは別として、野菜など食べるものは近場で取れたものが多かったような気がします。

 流通が発達してから何時のころからかかなりの距離運ばれてきた食材を疑問を持たずに口に入れています。 中国製ギョーザ問題が起きたときに住人は「とうとうくるときが来た」と思いました。というのも今までにも
・ 日本の農業の問題
・ 食の安全性の問題
・ 食料自給率の問題(食糧安全保障)
・ 食文化の問題(旬、郷土料理)
・ 自然環境と農業の問題(水問題、フードマイレージ、)
など今ほどマスコミで騒がれないまでも徐々に深刻化していたのです。今の農業はほぼ高齢者が支えていて、どこも後継者がいないそうです。このままでは日本の農業は壊滅的に破壊されてしまいます。まだ今なら間に合うかもしれませんが日本の農業が壊滅的に破壊されてから、中国製ギョーザ問題のような事件が起こってももうあきらめるしかありません。

DSC_7436 (Small).JPG

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タグ: 農業
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