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所得と歯の本数  ―平成30年国民健康・栄養調査 [歯の話]

平成30年国民健康・栄養調査結果の概要が1月14日、厚労省より公表され、歯の本数が20歯未満の者の割合は、世帯所得が600万円以上の世帯員と比較して、男女ともに200万円未満の世帯員で高いことが分かった。また、自分の歯を20本以上有する者の割合は76.9%と、前回(平成26年)より増加。歯肉に炎症所見がある者の割合は21.3%で、前回より減少した。
 今回の調査では、毎年実施している基本項目に加え、所得等社会経済状況と生活習慣等に関する状況を重点項目として、世帯所得別に[1]600万円以上、[2]400万円以上600万円未満、[3]200万円以上400万円未満、[4]200万円未満に分け、生活習慣を分析した。
 自分の歯が20歯未満の者(20歳以上)の割合を見ると、男性は世帯所得[1]18.9%、[2]21.3%、[3]24.0%、[4]30.2%、女性は[1]21.6%、[2]16.6%、[3]22.2%、[4]29.8%で、世帯の所得が[1]の世帯員と比較して、男性では[2]~[4]の世帯員で高く、女性では[3]と[4]の世帯員で高かった。
 歯・口腔の健康に関する状況について、自分の歯が20歯以上の者(20歳以上)の割合を見ると、全体では76.9%で前回より4.1ポイント増加した。年代別では、70歳以上で45.2%(前回比8.1ポイント増)、60歳代では72.7%(同5.0ポイント増)、50歳代では90.2%(同4.3ポイント増)、40歳代では97.1%(同0.7ポイント増)、30歳代では99.0%(同0.5ポイント増)、20歳代では99.4%(同0.6ポイント減)となっている。
 歯肉に炎症所見がある者は、全体では21.3%で前回より1.8ポイント減少した。年代別では、30歳代が27.7%(前回比0.8ポイント減)と最も多く、以下、40歳代が27.5%(同0.3ポイント増)、50歳代が25.1%(同2.2ポイント減)、20歳代が21.1%(同6.0ポイント減)、60歳代が19.3%(同4.7ポイント減)、70歳以上が14.5%(同0.5ポイント増)と続いた。





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