空海さん大ブレイクか? [見仏]
毎日、節電のうえに暑い日が続いています。ところが、仏像ファンにはさらに熱い夏になりそうです。
東京国立博物館 平成館(東京都台東区上野公園)で「空海と密教美術展」が平成23年7月20日(水)~9月25日(日)開催されるのです。
空海が中国から請来(しょうらい)した絵画、仏像、法具、教王護国寺(東寺)講堂諸像など、空海ゆかりの作品など、98.9%が国宝または重要文化財という、超レアーなイベントです。
住人の好きな、東寺の象に乗った 国宝「帝釈天騎象像」や水牛に乗った 国宝「大威徳明王騎牛像」も出演予定だそうです。
それにあわせてNHKでは、8月7日から3夜連続、空海の人生をたどる「空海 至宝と人生」
が放送予定だそうです。
高野山 奥の院
アシュラが我が家にやってきた。 [見仏]
「だけ何?、それで?」と言われて「終了」である。
阿修羅といっても、帝釈天(ちなみに住人は京都・東寺講堂の帝釈天が好きである)と戦っていた頃の血気盛んな阿修羅とは違う。お釈迦様に出会って、門下生となった穏やかな好青年である。
さらに1275年の人生(阿修羅生が正しのだろうか)の艱難辛苦を微塵も感じさせない出来た人物(阿修羅)である。
住人も阿修羅の爪の垢でも煎じていただかないといけない。
うんちくはともかく、住人にとっては「超最高うれしい」 。見ているだけで ただただ ご満悦である。
「どこに飾ろうか? でも飾っていて地震でも来て、損傷させてしまうと後悔するし・・・、でも箱の中になおして置くのでは意味がないし・・・ 」
お金払って買うことから、意味不明の悩み事まで、一般人には到底 理解していただけないだろう。
少しは飲むが、ギャンブルの才能も、女性問題で修羅場を経験する容姿も皆無な住人にしてみれば、心のさざ波が多少なりともこれで治まるのであれば、安いものである。
もうすぐお盆である。我が家の本当の「ほとけさま」を迎える準備をしないで、仏像にうつつをぬかしていると、本当の「ほとけさま」から祟られそうである。
注)「国宝 阿修羅展」は東京国立博物館で6月7日に閉幕後、7月14日から9月27日まで九州国立博物館で開催されています。会場限定販売の公式グッズ、阿修羅像のフィギュアは約十二分の一スケールのレジン製ミニチュアモデル。海外で手彩色して製造しており、かなり精巧にできています。予約販売、通信販売はしていない数量限定の仏であります。(また自慢入ってます)
アシュラが街にやってくる。~興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展~ [見仏]
このブログでもご紹介しているように住人の趣味のひとつに「見仏」というのがある。
寺院やその宝物殿、博物館を訪ね歩き仏像を拝するのだが、宗教色はかなり薄い(ある意味不遜で罰当たりである。)が、かといって美術品を鑑賞するようなつもりでもない。
仏像ファンというと家族などからも白眼視され、肩身の狭い思いをし、「なぜ仏像がよいのか?」という次に投げかかられる質問に答えるのがわずらわしかったものである。
仏像のフィギュアに見入って悦に入っている住人を見て、「仏像って、そもそもフィギュアでしょ?」と軽口をたたき、軽蔑のまなざしを投げかける後輩もいた。
しかし、ここに来てすこし時代は少し変わってきたようである。
東京国立博物館で、先日終了した「国宝 阿修羅展」には、東京国立博物館の日本美術の展覧会として史上最多となる約94万6千人もの来場者数であったそうである。
九州国立博物館で「興福寺創建1300年記念 国宝 阿修羅展」が7月14日から開催されることは、テレビCMでご存知の方もいらっしゃるかもしれない。
東京公演に引き続き、九州発上陸で、お目にかかれることを九州の仏像ファンは 今か今かと待ち構えているはずである。
長野市の二つの清水寺 [見仏]
長野県の善光寺の隣に信濃美術館・東山魁夷館がある。
善光寺にお参りをした時ちょうど「善光寺御開帳記念 “いのり”のかたち-善光寺信仰展」というのが開催されていた。
確かに説明には松代町 清水寺所蔵の《観音菩薩立像》(重要文化財)となっているのだが、詰めの甘い住人は長野市内に清水寺が2院あるとは想像していなかった。
住人の持っている寺社めぐりのバイブル「全国寺社・仏像ガイド」(2001年版)で清水寺というのがあることは確認していたので、これはやはりこの観音様のご自宅を訪問しておかなければいけないと再度思い、本に載っている住所を頼りに伺うこととした。
信濃札所第十六番 阿弥陀山 清水寺
長野県長野市若穂保科1949観音堂
お宅訪問 (渡岸寺観音堂) [見仏]
琵琶湖の中に竹生島という島があり、そこに宝厳寺(西国三十三所札所めぐり第三十番札所)とうお寺がある。
その秘仏、千手千眼観世音菩薩さんが60年に1度の御開扉(前回の御開扉は昭和53年、但し平成12年に三重塔落慶の記念として数日間特別開扉がありました。よく判らん間隔だが)と知り、先日、琵琶湖の湖北の仏像めぐりをしてきた。(前置きにしては長いのだが今回はその話ではない)
その中で、彼岸寺観音堂(向源寺)というお寺を訪ねたときのことである。
山口県立美術館 「運慶流」展に行ってきました [見仏]
一昨日の晩から住人はやや興奮気味であった。
それは山口県立美術館で開催されている「運慶流」展に行くためである。
運慶は東大寺南大門の金剛力士立像や興福寺北円堂の無著、世親立像(いずれも国宝)で有名な鎌倉彫刻最高峰の仏師である。
この展覧会では運慶の父(康慶)から6代目までの運慶流の仏師の作品(仏像)を見ることが出来る。近郷の仏像ファンにはたまらない必見の大イベントである。
特に今回は今巷で話題になっている(話題にしているのは仏像ファンだけ?否、今年、海外のオークションで運慶作の大日如来が14億で落札されたことは仏像ファンでなくてもご存知ではないでしょうか)光得寺の大日如来像が主役であろうか。サブタイトルに「鎌倉南北朝の仏像と蒙古襲来」とあるように、運慶派の作品の中でも、西日本の作品が多く展示されていた。
神社仏閣の分類 [見仏]
住人の趣味は神社仏閣めぐりである。まだまだえらそうに言えるほど多くめぐっているわけではなく、地域も偏在している。
もちろんここで言う神社仏閣とは何らかの文化財や由緒を有する寺院などのことで、住人が法事でお世話になっているような一般的な寺院は議論の対象としていない。
ちなみに住人の寺社めぐりのバイブルは「全国寺社・仏像ガイド」2001年版である。
そんななかで、
前回も述べたが、かなりの偏見と錯誤をお許しいただければ、神社仏閣はいくつかに分類できると思っている。
神社仏閣はもちろんそれぞれ由緒があり歴史もあるのだが、後援者の盛衰、度重なる戦火などで、お寺も栄枯盛衰を繰り返していると思われる。現存しているのはその中でも、信仰や後援者のバックアップが少なからずあったから生き残っているわけである。「門前市を成す」という言葉があるが、門前に市をなしているのはその時点で、多くの参詣者がありお寺が栄え、その参詣者相手の商工業が集積しているわけである。古くから市をなし続けているものあれば、衰退したもの、近年になって興ったものなどある。
ただいま売り出し中 [見仏]
7月に鳥取、島根にドライブに行ったときのことである。
弓ヶ浜から境港を右に折れた島根半島の東端に美保関町がる。その先端の地蔵埼には世界歴史的灯台百選に選出された美しい美保関灯台があるのだが、その美保関港に佛谷寺というお寺がある。
住人は「週刊 原寸大 日本の仏像(49) 三佛寺 蔵王権現と山陰、山陽の古仏」でその存在を知ったのだが、山陰のこのあたりのお寺はあまり参拝者が多くないせいか、また別の理由からか、拝観するのに予約が必要なお寺が多い。
当寺も要予約と書いてあったが、「連休だしひょっとしたら予約なしでも・・・」と甘いことを考えながら、それでも「だめもと」で美保関まで、車を走らせた。
美保関港から程近い奥まったところにあることを地図は示している。いざ漁港に到着してみると観光客相手にイカの一夜干し?を焼いてくれるいる出店などもあったが、観光客はちらほらしか見当たらない。しかも目的地を探すのが大変だった。
佛谷寺
仏像は博物館で見るよりも現場で見るに越したことはない [見仏]
当方としては東京国立博物館で国宝薬師寺展が開催中であることを承知していたので、「かまいません」と入れてもらった。
よく、お寺の大改修にあわせて、博物館などで特別展が開催されるが、我々地方に住む下々の者にとって、ありがたい仏様などを身近に拝することが出来るので、大変ありがたい。
仏様にしてみれば、言葉は悪いが自宅のリホームのために地方巡業しなければならない心中いかばかりかとお察しするが。
もちろん多くの仏像は実際のお寺にお参りしても宝蔵庫に祀られており、博物館でお目にかかるのとあまり変わらない環境なのであるが、住人は仮にご縁がなくてお目にかかれなくても良いので、出来れば現地(お寺)に参拝したいと考えている。
薬師寺