口の中の健康は全身の健康につながっている。 [歯の話]
近年、歯科領域の細菌や病気と医科領域(全身)の病気との関係が多く解明されています。
例えば、歯周病は糖尿病の合併症の一つ(糖尿病が進行すると歯周病がますます悪くなる)であることはすでに認知されているが、歯周病の治療をすることで、糖尿病が改善することも示唆されています。
10月10日、11日に宮崎で日本歯周病学会とその市民公開講座も開催されました。
「未来を展望する歯周治療」をメインテーマに、前田勝正九大教授を大会長に学会が開催されたのですが、当学会でもシンポジュウムなどで、歯周病と全身の関わりについての発表が多く見受けられました。
例えば、動脈硬化と歯周病の関わり(鵜飼 孝 先生;長崎大学、多部田 康一 先生;新潟大学)心血管系の病気と歯周病の関係が発表された。
九大の中西 博 先生は「末梢炎症により惹起される脳炎症の老化による増悪」と題して発表されたが、中高年者では関節炎や歯周病など慢性的な末梢炎症が深刻な脳炎症を引き起こし、学習・記憶など、高次脳機能の低下を早めることを示唆された。
住人なりに解釈すれば、歯周病をしっかりコントロールすれば、それだけ痴呆症になりにくいといえる。
こうしてみると、むし歯や歯周病をコントロールすれば、糖尿病、動脈硬化、心筋梗塞、脳梗塞、痴呆など多くの日本人の健康を脅かしている病気が改善できることになる。
もし事実なら、多くのお薬を飲むより、歯周病(口の中の炎症)を治療することで、医療費削減にもつながって、国民が幸せになるのに違いない。(一部のお医者さんと多くの製薬会社からは反発がでそうであるが・・・)
家族に迷惑をかけないためにも、日々歯磨きをしなければと考える住人である。
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