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歯と子育て2 ~子どもの健やかな成長を願って~ [歯の話]

 昔は赤ちゃんが成長して成人するのはかなり大変でした。子供が健康で健やかに成長するのは 今も昔も親の願いです。

食は文化であり、日本の各地には子どもの健やかな成長を願って、「お食い初め」、「一升もち」といった歯・口や食にまつわる行事があります。

 2366960法起寺

お食い初め
 本来は、餅、栗、大豆、干柿など硬いものを食べて歯を丈夫にし、長寿を願う行事で、正月・6月などに行うところが多いようです。古くは、紀貫之の「土佐日記」にも書かれています。

生まれてから100日目を佐渡ではハガタメといい、食い初めの祝いをします。食い初めの祝いをし、赤ちゃんに新しい膳、椀、箸などを新調するのは全国的な風習でもあります。
 この祝いの膳に歯が丈夫になるようにと小石をのせ、この石を歯固めと呼ぶのも、全国にわたっています。また、雨だれの落ちるところの石を歯固めに用いると決めているところもあり、小皿に小さな丸石を3つ盛って膳につけ“石のおかずといっているところもあります。 これらはいずれも赤ちゃんの成長を祝うものです。

「お乳から少しずつ離乳食へ」と食べるものが変わる頃にはこの歯固めの行事は終わり、赤ちゃんには歯が生え始めてきます。

昔から、歯と健康、生きることの関係を日本人は知っていたのでしょう。「子供が健康であるためには子供の歯が丈夫であることが大切。そのために子供の歯が強くなるように」と昔の人は考えたのでしょう。

いっしょうもち
 全国的には、立ったり餅、誕生餅、一升餅、一生餅などと呼ばれる伝続的行事があります。。人の一生とお米の一升とを掛詞にしているようです。一升で大きな丸餅ひとつにするのが一般的ですが、地域や家庭によっては、紅白の丸餅を使うこともあります。また、お餅を背負わせたり、お餅の上に立たせたり、お祝いの仕方は各地で様々にあるようですが、「丸く、角が無く一生を過ごせますように」の意味を込めて丸餅を作るところが多いようです。
 福島県では背負餅(しょいもち)と言われ、一升の丸餅を子供の背中に背負わせます。普通、風呂敷でお餅を包みますが、今は小さなリュックサックに入れて背負わせることもあるようです。1歳の子どもですから、お餅を背負って歩くことは少なく、背負ってハイハイするのが普通です。これは1歳までに病気などでなくなることが少なくなかった時代に、満1歳のお誕生日をお祝いして、1歳まで無事に成長したことに感謝すると同時に、これからも健やかに育つことを祈る家族の気持ちから生まれた行事だと思われます。

食育について
食は命の源です。私たちは食べ物を口から摂り込み十分に咀嚼することによって、身体の栄養と、味わいやくつろぎなどの心の栄養を得ます。子どもの成長・発達に合わせて適切な「食べ方」を育む必要があります。 このような考えのもと、平成17年に食育基本法が施行され、「食育」をキーワードとした健全な食生活を実践するための国民運動が推進されています。

 子どもには徳育よりも知育よりも体育よりも食育が先。体育、徳育の根本も食育にあります。「食」を通した人間教育が必要です。
残念ながら日本ではひいお婆ちゃん、お婆ちゃん、お母さんと年代が下るにつれて、「食」に対する意識がますます低くなっているような気がします。それとともに「生きる」ことの大切さを考えることも少なくなっているのではないでしょうか。

むし歯がないときからお母さんといっしょに歯科医院で検診してもらい、健康で丈夫な美しい歯を育てることも大切ですが、生きること、食べることの大切さ、食物への感謝の気持ち、美しい食べ方、を育んで生きましょう。

 

参考HP
お口の健康お勧めグッズ
http://www002.upp.so-net.ne.jp/ikono/goodsframe.htm

参考文献
食育と子供の健康 財団法人8020推進財団

法起寺と秋桜


タグ: 子育て
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