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残りの人生をおいしく食べるために  [歯の話]

 患者さんで、「どうせ自分はそんなに長生きせんから・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいます。しかし、最近の医療技術はそう易々と死なせてくれません。

脳、心臓血管系の病気でも救命率は高まっています。どこか後遺症は残っても命は助けてもらえます。そして特殊な状態をのぞいて、「食べること」は生きている限りやめるわけにはいきません。そして、歯が残っていればその歯はもちろん、たとえ総入れ歯になっても、お口の手入れはしなければなりません。

2366954法起寺

 近年、医療技術の進歩と相反するかのように「要介護者」も増加傾向にあります。前触れもなく起きる脳梗塞による寝たきりや認知症や老化等による介護問題は、患者さん本人のみならず、ご家族にも大きな負担を強いることになります。健康な時に気がつかなかった”食べる・噛む”ということが、要介護者にどれほどの効果をもたらし、より豊かに生きることにとって重要であるかがわかってきました。認知症とよく噛めるかどうかの関係などは昔から言われています。食事がおいしく、元気になれば、結果的に医療費も安くなります。

 我が家でもご高齢の患者さんは全身的な疾患を複数抱えておられる方が少なくありません。例えば、脳梗塞などで「血がサラサラ流れやすいように」お薬を飲まれている方は、歯を抜くだけでも、健康な方より注意が必要になります。
それでも来院していただければ、何とか、ケアーや治療が出来ます。
昔に比べれば訪問診療などのシステムは出来上がりましたが、実際こちらがお宅にうかがっての治療は歯科医院内で行うものと比べると、どうしても限界があるのが現実です。

 若いときは仕事や諸事情でなかなか歯医者さんには通えないのが 日本の実情ですが、「お元気なうちにしっかり歯の治療をしておいて、悪くなくても定期的に歯科医院でメインテナンスしておいた方が得策」というのが、住人の感想です。70歳ごろまでに一度きちっと治療することをお勧めします。
皆さん平均すると、還暦以降も20年は食べないといけないのですから・・・・。

年配の患者さんが口々に「年取ってからは、旅行や、旅先でおいしいものを食べることくらいしか楽しみがない」と言われます。我々歯科は歯科医、衛生士、技工士、アシスタントのチームプレイでその生きがいのためにお手伝いが出来ます。

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タグ: 高齢者
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