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Change(チェンジ) [世の中のからくり]

よく選挙前になると街頭インタビューで「あなたは選挙に行きますか?」という問いかけに「行きません」→「なぜですか?」→「行ってもどうせ何も変わらないから・・・」というやりとりをしばしば耳にします。

確かに自分が1票投じたところでどうなるものでもないような気がします。そして、様々な不祥事などで政治への不信は募るばかりです。政権交代を訴える野党第1党も何か頼りなさそうです。

ここで、ちょっと考えてみてください。なぜ今のような議席数や政党構成になっているのでしょう。

2366817薬師寺

 日本は一応 議会制民主主義の国です。つまり多数決の国なのです。今のような政策になってほしい(メリットのある)特定の(圧力、利益誘導、宗教)団体のヒトの投票率が高い時代が続いた結果が、今の政治情勢といっても過言ではありません。(いままで既得権益を享受できていた人たちが現在の結果に満足しているかどうかは解りませんが・・・)

逆に、今まで選挙に行かなかった人が「投票してもあまりメリットがないから」というのはある意味その通りで、投票に行っても直接利益を享受できないので、投票に行くよりも買い物やレジャーを選んだのでしょう。

 けれども「投票しない」という投票行動のデメリットが現在の議席構成になっていて、現在の政治の原因になっているように思えます。
なぜなら、約57%の人が支持政党なし(ちなみに1位の自民党が約21%)なのですが、この人たちがみんなで特定のあるひとつの政党に投票すれば、その政党は間違いなく第1党になれます。
失礼ながら社民党や国民新党ですら(これらの政党がすべての選挙区で候補者を出せばですが・・・)衆議院で過半数を獲得して政権与党になれます。

前回の郵政解散後の衆院選で 現行制度で過去最高にもかかわらず、確定投票率は67.51% で、有権者の約1/3は投票していないのです。

「有権者の多くが「選挙に行かない」という行動が今までの政治を決めている」とも言えはしないでしょうか。このままだと多分、医療制度も年金制度も今のままでしょう。

有権者の皆さんが 行動を「投票に行く」へチェンジすれば、政治は変わるのではないかと考えます。
結果が好転するかどうかは分りませんが、少なくとも衝撃にはなると思います。時間はかかるかもしれませんが、政治家が特定の団体だけを向くことの意味が薄まり、無党派層にも向くようになるでしょう。

 住人も含め、日本人の民族性なのか、おおよそ人類の性格なのか判りませんが、日本人は、既存の行動パターンを変更することには躊躇(抵抗)する傾向があるようですようです。例えば、朝起きてから歯磨きするまでの順番、家に帰る道順、行きつけの理髪店、友達関係・・・ etc. 
そして冬も夏も我慢していたら、そのうち春や秋が来る気候風土も、危機に対して「思考停止して動かない」という行動様式を作ったのかもしれません。(今回も我慢していれば春がくるのでしょうか?)

しかし一方で、前回 お勧めの一冊No.11(日本の「安心」はなぜ、消えたのか―社会心理学から見た現代日本の問題点 )で見たように、共同体の中で、意識、感情、が同じ方向を向いているヒトの数が徐々に増加して、ある臨界点を超えると、今度は地すべり的に同じ行動を起こす特性も日本人は持っています。

皆さんの一人ひとりのChangeが集ると臨界点に達するかもしれません。クーデターでも起こすのであれば別ですが、この国の政治を平和裏に変える方法は選挙以外にありません。

本家も"change"できるか雲行きは怪しいですが、よそは他所。
2番煎じでもいいので、合言葉は、「選挙でChange! Yes,We can」

注)当ブログで 特定の政党を誹謗中傷するつもりはサラサラありませんし、特定の政党に傾倒しているわけでもありません。
住人は政治が苦手です。特に自分が動かす側に回ったり、参画することを忌避します。可及的に関わりのないところで生きたいと思っています。 鴨長明や吉田兼好のような隠者の生活を目指していますが、俯瞰的言動と感じられて、気分を害される方がいらっしゃいましたらご容赦下さい。無責任な外野の発言と思っていただいて捨て置きください。誤解のありませんよう 念のため。

でも選挙には行きますヨ。

薬師寺

 


タグ:選挙 日本人
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