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唾液の検査でガンが見つかる [歯の話]

時事通信に以下の記事が2010/06/29-00:51に発表された

唾液でがん検出=80~99%の高精度-膵臓や口腔・慶応大

 慶応大先端生命科学研究所は28日、唾液(だえき)で膵臓(すいぞう)がん、乳がん、口腔(こうくう)がんを検出する方法を開発したと明らかにした。
米カリフォルニア大ロサンゼルス校との共同研究。それぞれ99%、95%、80%の精度で検出できるという。

 オランダ・アムステルダムで開催中の国際学会で発表した。
 膵臓がん、口腔がんは進行してから見つかることが多く、生存率が低い。
マーカーと呼ばれる生体内の物質でがんを診断する方法があるが、口腔がんに有効なマーカーはまだなく、膵臓がんはあるものの、他の病気でも異常値を示すため識別が難しいという。
 同研究所は、三つのがんの患者と患者以外の計215人の唾液サンプルに含まれる物質を網羅的に解析。約500種類の物質が検出され、このうち54物質の濃度ががん患者とそれ以外で異なることが分かった。(2010/06/29-00:51)

-7f0c4.jpg崇福山 安楽寺

この記事を目にした時住人が考えたことは
「これはいい!でも、この検査は何科がすることになるかな?」
です。

もちろんガンの「治療」となればそれぞれの診療科が行うことになるでしょう。
たとえば、口腔癌は歯科の中の口腔外科が現在でも治療しています。

胃を取っても外見に問題になることはあまりないと思いますが、口腔癌は乳がん同様、見えるところに近い(顔面)ガンなので、進行してから切除などすると、その方が社会復帰する際に非常に障害になります。

ガンのスクリーニングのための検査としては内科の先生方などが手を上げられるかもしれませんが、 「唾液の検査」となると、もっともふさわしいのは歯科ではないかと住人は思います。

理由は 皆さんががん検診だけでなく、虫歯の治療や歯周病のメインテナンスで歯科を受診した際に、ついでに手軽に唾液の検査をして、
カリエスリスク(むし歯になりやすさ)や歯周病原菌などを調べるついでに(ちなみにこれらの検査は現在保険がききません)、このがん検診を行うことは ガンの早期発見にもつながり、国民の皆さんに大変な利益をもたらすだけでなく、医療費削減にも貢献すると思われます。

 いいことだらけですので、民主党の方はすぐにでも健康保険で、唾液の検査を歯科で行うことに予算をつけるべきだと思うのですが。
この顛末はどうなるのでしょう。

 「検査が保険に組み込まれるかどうか」、「どこが検査するか」、「実現するかどうか」は、医師会、歯科医師会、厚生省、民主党(現在の与党)のパワーバランスで決まるでしょう。
国民の利益のために この政策が実行されるのことを願ってやみません。

慶応義塾大学プレスリリース(PDF)http://www.keio.ac.jp/ja/press_release/2010/kr7a4300000335kj-att/100628_1.pdf


時事通信 http://www.jiji.com/jc/c?g=soc_30&k=2010062800932

 


タグ:歯科 ガン
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