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クレジットカードとポイント [世の中のからくり]

 住人の日曜の朝のお楽しみ番組として、TBS「がっちりマンデー」がある。

企業の儲かる仕組みや有名企業のトップのお話はいつもためになる。
そんな番組の中で、「知らないアナタは損してますよ!」~みたいな感じで、クレジットカードやポイントカードなどの上手な使い方を指南してくれる週もある。

住人はガソリン入れるにしても、ネットショッピングにしてもなにも考えておらず、自分のカードにどのくらいポイントが貯まっているかもまったく気に留めていなかったので、ずいぶん損をしたようである。

歯科医院でも、自由診療の治療費の支払にクレジットカードOKのところがあるようである。

小売業をされている方なら常識だが、クレジットカードのメリット・デメリットを住人なりに考えてみた。

2865026萩町城跡からの白川郷

 まず、クレジットカードに関わるのは消費者、小売店、クレジットカード会社の3社だろう。
消費者はクレジットカードを使えば、キャッシュレスで、しかも購入金額に応じたポイントが貯まるので使わない手はないように思われる。特にデメリットはない。

 次に小売店であるが、キャッシュレスでお手軽に商品を購入してもらうことで、消費者の財布の紐を緩めることができるのが最大のメリット。
そして、近年では現金を取り扱わないのもメリットになりつつある。つまり、おつりを用意したり、売上金を銀行に持ってゆくにもコストがかかるからである。
 しかしながデメリットもある。
小売店はクレジットカード会社に売り上げの数%を手数料として支払っている。
支払うというか、クレジットカードド会社からは手数料を差し引いた売り上げが振り込まれるのである。
つまり、同じ100円の商品を売ると現金だとそのまま100円が手元に入ってくるが、クレジットカードではマルマル100円が入ってこないので、結果的に小売店は現金で売るより損をしているのである。小売店が仮に100円の売り値の商品の2%が利益だとしたら、その商品をクレジットで支払われると、利益が吹っ飛んでしまう可能性だってある。利益をあまり上乗せできない単価の安い日用品などはこの傾向が高い。
売上金が振り込まれるまでに現金と違い、タイムラグがあるのもデメリットになるのではなかろうか。
「手数料はコストになるので、本当は現金で払ってもらいたいが、「お店のイメージ」と「売り上げ」を上げるためには仕方ない」というのがお店の本音ではなかろうか。

最後にカード会社であるが、カード会社にデメリットは見当たらない。
小売店から売り上げに応じた手数料を吸い上げることができるし、その利用者がリボ払いなどローンを組んでくれれば、さらに儲かる仕組みになっている。
まさにガッチリ儲かっているのである。

 ひょっとしたら、「現金で払うからあと1%まけてよ」はデフレのこの時代に、消費者と小売店の双方にうまみのある話かもしれない。

 


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