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神風 [エッセイ]

  今までも日本には何度か神風が吹いて、そのたびに日本人は自分たちの実力を見誤ってきました。
もし今度のワールドカップで神風が吹いて、日本が予選を突破したとしたら、それは日露戦争に勝利したこと同様、日本の若者は再び自国の実力を勘違いしてしまうことになるでしょう。
その勘違いは結果的に日本の若者を不幸にしてしまうでしょう。

先の大戦でも、その勘違いに大いに貢献したのがマスメディアです。今回のワールドカップも、日本の問題点を冷静に分析してコメントするのか、単なるお祭り騒ぎに仕立て上げるのか、
試合前と後にどういうあつかいをマスメディアがするか注目するところです。

それはさておき、

山荘天水

 新社会人もそろそろ、会社のお客さんから真の社員になってもらうための風当たりが強くなる時期ではないでしょうか。

 なんでも、育つには時間が必要なのだが、現代社会は何事にもスピードをもとめ、即戦力を求める。
いつまでも温室のような学生時代の感覚でいてもらっては困るし、
かといっていきなり寒風にさらすとすぐしおれてしまう。
しおれるからといって寒風にさらさないのは本人の本当の実力を見誤らせることになるので、反って彼らのためにならない。
寒風にさらす塩梅が難しいし、徐々に世間という「やっかい者」を理解してもらわないといけない。

「寒風さえも自分を育てるために必要であると感謝さえする」心持になることを若者に求めるのは、自分の若い頃を考えてみても酷なことであろう。

 先ずは彼らに、「自分たちが1人前でない(まだまだ至らない)」ことを認識してもらわないといけないのだが、彼らを傷つけずに「出来てない」「解っていない」事を理解してもらって、自分自身をモチベートしてもらうことからして容易でない。

 


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