歯科治療と医療費控除と領収書

　今年も税金の申告の季節がやってきました。歯科で患者さんが税金と関係あるといえば医療費控除があります。

医療費控除とはその年度にかかった医療費を所得税を計算する時に所得から控除してくれるあるいは払いすぎた所得税の一部を返してくれるという制度です。（かかった医療費がまるまる帰ってくるわけではありません。）
したがって、同じ額の医療費で申告しても、年収300万円の方と2000万円の方では当然控除の効果は変わってきます。

　ところで、2006年4月1日より、全ての保険医療機関（医科、歯科、処方せん薬局など）で、下の様な領収書の発行が義務付けられました。皆さんも歯医者さんにかかったときに領収書をもらっていると思います。

　我が家でも毎回ご希望の方には領収書をお渡ししています。当然この領収書は医療費控除で使えますのでご活用いただきたいと思います。自由診療の領収書も病気の治療であれば医療費控除の対象となります。ご家族が大きな病気で医療費がかかった場合はメリットは大きいのではないでしょうか。

住人は税務署の回し者でも、税の専門家でもないので、詳しくは税務署か文末の参考HPを参考にして下さい。

　素直でない住人は「なぜ税務署は一度集めた税金から皆さんへお金をお返しする制度に熱心なの？」と考えます。
せっかく集めた税金を返すために膨大な事務処理の仕事が待っているのに・・・
勝手な想像ですが、医療機関の収入の捕捉以外にも目的があるのかもしれません。
変なかんぐりはこのくらいにして、クリーンな医療機関は快く領収書を出してくれるはずですので、チャレンジしない手はありません。せっかくお上が税金を免除してやるといっているのですから。

領収書といえば、毎回領収書を受けとっている方は　医科と比べて歯科の再診料の安さなどに驚くはずです。あの値段で、毎回の器具の滅菌消毒、紙コップ、エプロン、グローブ（てぶくろ）。水道光熱費、ect.のコストを歯科医院は負担しているのです。居酒屋の「突き出し」（お通し）より安いのではないでしょうか。なぜこれらのコストのかからないお医者様より安いのでしょう。日本の歯科医療の安全に大変不安を感じます。
それなのに連合や健保連ななど保険の支払い側は　皆さんが医療機関からもらった領収書をかき集めて、実際に医療機関から請求された（レセプト）書類とつき合わせて、水増し請求を見つけ出そうと躍起になっています。まるで悪人扱いです。
魔女狩りをする前に　きちっと採算の合う料金体系にしていただきたいと思います。この話をしだすと若干ヒートアップするのでこの辺でとどめておきますが、よくよく日本の歯科医はお人よしなのか、住人の知らないやり方で利益を上げているのか、不思議と暴動が起こらない。

何かうまいやり方もあるのかもしれないが、頭の悪い住人は　ルールはルールで仕方ないと諦め、保険の範囲で可能な医療を提供して、毎回領収書を希望される患者さんには毎回発行しています。結構手間とコストがかかりますが、どうせ出すのなら快くお出しするようにしています。 （自由診療の方にももちろん発行しています。）

医療費控除の手続きは「苦労した割には報われない」とか、「診査が厳しい」とか耳にしますが、還付された予算で焼肉でも食べに行けば、定額給付金よりよほど地域の景気刺激策になると思います。皆さんも医療費控除に挑戦してみてはいかがですか。

参考HP
健保連
http://www.kenporen.com/ohayo/2009/0221.html

国税庁
http://www.nta.go.jp/taxanswer/shotoku/1120.htm

医療費控除を受けられる方へ
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/tebiki2006/pdf/04.pdf

医療費の明細書
http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/pdf/003.pdf

（http://www.nta.go.jp/tetsuzuki/shinkoku/shotoku/yoshiki02/01.htm）

http://kakeashi.boo.jp/iryouhikoujyo.htm

http://www.lumbar.jp/to_03.htm

 

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