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あごがコキコキ、ジャリジャリ音がして、痛くて開きにくいー顎関節症とは [歯の話]

 最近あごの関節の不快症状を訴える方が多くなってきました。
その症状は様々です。
 例えば、あごが思い通り動かず、食べ物が噛みづらい。
あごを動かすとき、カックン(クリック音)、ギシギシ(クレプタス音)など不快な音がする。
あごの関節に痛みを感じ、口が開けにくい・・・・.etc。
 しかも症状はあごの関節ばかりでなく、肩こりとか、腕や指がしびれた感じがするとか、偏頭痛や、耳鳴りなどの耳や鼻に不快な症状を感じる人もいます。(これらの症状があれば全て顎関節症と言うわけではありません。詳しくは専門医にご相談下さい。)

あごの関節はちょうど(上あご)と(下あご)のような形をしていて、臼と杵の間に座布団のような柔らかい組織(関節円板)を介在した構造になっています。
ここには、筋肉と関節と神経が集中し、口の中のかみ合わせと連動しています。
しかも、 その下あごは頭や首や肩の筋肉に吊り下げられた、「ハンモック」のような形になっています。

この関節と、筋肉の調和が乱れると様々な症状が出てくるのです。

occlusin_and_function.JPG

Peter A.Neff occlusion and function

2496851龍蔵寺

 症状の現れ方、程度など、個人差がかなり強いのも特徴です。
症状は多様で、(開口障害) 口が開かなくなったり、(関節雑音)開けるときに異音がしたり、(関節痛) 咬むときに関節に痛みがあるものや、力が入らず固いものが咬めない事や顎が外れやすくなってしまったりする場合もあります。

顎関節症をわかりやすく分類すると
○そもそも杵と臼の大きさがアンバランスな場合
○臼と杵と間の座布団の動きに不調和がある場合→コキコキ
○座布団が完全にずれてしまって臼と杵が直接接している場合→ジャリジャリ
○杵をつく人(筋肉やストレスなどのメンタル面)に問題がある場合
○そのコンビネーション
このように様々なあごの関節に関する不具合を症候群として、顎関節症と言います。

つづく

参考文献 新編咬合学事典
日本顎関節学会では顎関節症の疾病概念を、顎関節症とは顎関節や咀嚼筋の疼痛、関節(雑)音、開口障害ないし顎運動異常を主要症候とする慢性疾患群の総括的診断名であり、その病態には咀嚼筋障害、関節包、靭帯障害、関節円板障害、変形性関節症などが含まれていると定義(1997)している。

>>>顎関節症についての補足1

→翻訳→


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