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お勧めの一冊No.8 [お勧めの1冊]

アイヌ神謡集 (岩波文庫) (文庫)
知里 幸恵 (翻訳)

•文庫: 187ページ
•出版社: 岩波書店 (1978/8/16)
•ISBN-10: 4003208013
•SBN-13: 978-4003208014
•発売日: 1978/8/16
•商品の寸法: 14.6 x 10.6 x 1.2 cm
¥ 525 (税込)

 アイヌ民族の女性である知里幸恵がアイヌに古くから言い伝えられた神謡をその明晰な頭脳と代々培った精神でまずは言葉をローマ字にそして日本語に翻訳したものである。

 大正11年に書かれた序文に
その昔この広い北海道は、私たちの先祖の自由の天地でありました。天真爛漫な稚児のように、美しい大自然に抱擁されてのんびりと楽しく生活していた彼らは、真に自然の寵児、なんという幸福な人だちであったでしょう。
中略
野辺に山辺に嬉々として暮らしていた多くの民の行方も今いずこ。僅かに残る私たちの同族は、進みゆく世のさまにただ驚きの眼をみはるばかり。しかもその眼はからは宗教的概念に支配されていた昔の人の美しい魂の輝きは失われて、不安に充ち不平に燃え、鈍りくらんで行く手も見わかず、よその御慈悲にすがらねばならぬ、あさましい姿、おお亡びゆくもの・・・・
後略

とある。
ここでの主語はアイヌ民族ですが、現在の日本人に置き換えてもぴったり符合します。
以前よりアイヌの人たちのことを知りたいと思っていたのですが、 NHKのその時歴史が動いたの「第340回 神々のうた 大地にふたたび 〜アイヌ少女・知里幸恵の闘い〜」をみてすぐにアマゾンで注文しました。
 彼女はこの著書が出来上がった直後に持病の悪化でお亡くなりになるのだが、大正時代の日本ですら、このように感じているのであるから天国で現在の日本をご覧になってどう感じるだろうか。


タグ:アイヌ 神謡
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