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歯科健診 [歯の話]

 北九州市と北九州市歯科医師会の事業として幼稚園、保育園の歯科検診があります。
住人は保育園に毎年検診に行っています。
住人が行く保育園は教育方針がしっかりされており、おやごさんもしっかりされているのでしょう。きっちり躾が行き届いております。最初にみんな元気よく「○○ ○○です。!お願いします!」といって大きくお口をあけてくれます。そして検診が終わると「ありがとうございました」とペコリとお辞儀をしてくれます。はにかみながら言う子やその言い方は個性にあふれていますが、みなさんきっちり挨拶できるのは気持ちのよいものです。

宮崎県南那珂郡南郷町「かつおのこいのぼり」


 さて、歯科健診についてですが、最初から言い訳で入ります。
4歳、5歳時健診では、未処置の虫歯、処置歯(治療済みの歯)、欠損歯(虫歯等ですでに失ってしまった歯)、不正咬合(歯並び)、歯周疾患(歯ぐきの状態)を診査することになっています。
ところが、体育館や保健室のような場所で、特別な照明器具のないところで検診しなくてはなりません。子供たちは大きな口をあけてくれますし、歯科医は目をヒンムイテ必死に見ますが、暗くて、唾液があふれた状態の中では、環境の整った歯科医院の診療室内と同様の診査するのはほぼ無理です。

さらに、昔は奥歯の虫歯は銀を詰めていましたので、治療した歯を判別するのは比較的容易でした。
しかしながら、現在では、奥歯の治療でも白いプラスチックの詰め物をする場合があります。このことがさらに検診する歯医者を泣かせます。上手な歯医者さんが治療した歯は痕がぜんぜんわかりません。
また健康な歯でも「シーラント」という予防処置をしている場合がありますが、シーラントなのか、虫歯の治療で詰め物をしているのか判別できないこともあります。
 これらのことは歯医者さんと患者さんの誤解を生む恐れがあります。
例えば「歯医者さんは「むし歯の予防をします」といったのに検診では「処置歯」になっている」とか、「昨年は「虫歯がある」といわれたので、歯医者さんで治療してもらったら、今年は処置歯でなくて、健全歯で帰ってきた」というようなことが起こりうるのです。
「検診で「虫歯なし」で帰ってきたのに、ここの歯医者の先生は虫歯があるというけれど、ちょっとここの先生おかしくない?」と不審に思われる場合もあるでしょう。
勝手な言い分ですが、再度開き直ってあえて申し上げます。「学校検診で虫歯を見落とす可能性はあります。」ですからあまりシビアーにとらえないで、とりあえずかかりつけの歯医者さんで診てもらって、意見を聞いてください。
それでは検診することは無駄でしょうか?決してそんなことはありません。
学校歯科健康診断の基本的な考え方は病気の診断でなく、スクリーニングであるからです。
健診で「虫歯あり」と言われたら、かかりつけの歯医者さんで、精密検査をしてもらいましょう。
後はその歯医者さんの診断で、治療する場合もあれば、様子を見る場合もあるでしょう。
「虫歯がないのに「虫歯がある」と言われた」とご不満もおありでしょうが大目に見ていただいて、歯医者さんに行くきっかけ作りと思ってください。そうやって長くかかりつけの歯医者さんと付き合って悪いことはありません。
虫歯があるのに、検診で引っかからなかったお子さんがもっとも不幸で、申し訳ないのですが、そこは事情を推察していただきお許しいただきたいと思います。
 最後に学校健診などの機会に、お子さん自身や保護者の方にお子さんの口の中のことに関心を持っていただくことがもっとも大切だと思います。
住人は希望する園児の方には検診で使用した使い捨てのデンタルミラーを差し上げるようにしています。お子さんごとに間違えないように袋づめにしたり、保育園の負担は増えますが、園長先生は快諾してくださいました。
園児のみなさんにおうちに帰ってから、おやごさんと「歯医者さんごっこ」をしていただければ住人としては大成功です。

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マリンビューワーなんごう


タグ:歯科
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