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最後まで口の機能に働きかける [歯の話]

新潟大学歯学部が行ったこんな実験があります。
 経管(腸)栄養を受けている高齢者を2グループに分けて、ひとつのグループにだけ、ゼラチンゼリーを口から食べてもらいました。ゼリーは週に一度40㏄だけです。
 3年経過を見てゆくと、ゼリーを食べないグループは、一人で平均年間6~7回肺炎を起こしていました。3年間に亡くなる人も出てきました。
 一方、ゼリーを食べているグループでは、肺炎を起こす回数が平均2回、ゼリーを食べていないグループと大きな差が出ました。肺炎で亡くなる人の数も、食べていないグループよりはるかに少数です。
 この違いは何を物語っているのでしょうか。

口腔ケア らくらく実践法―ケアと口腔リハビリで元気になる (今すぐ役立つ介護シリーズ)
日本訪問歯科協会 (監修)
創元社 (2004/01)
P114

IMG_0436 (Small).JPG呉市入船山公園旧呉鎮守府司令長官官舎

 たった40㏄のゼリーでも、口から食べるか食べないかという違いは、肺炎予防や寿命まで影響する可能性があります。
 口の機能は使わないと加速度的に低下しますが、すこしでも使っていると、これほど劇的に変化するところはありません。


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