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痛くない治療(アナログVS.デジタル) [歯の話]

 

麻酔をして歯の治療を経験されたことのある方は多いと思いますが、「治療をするのに痛くないようにするための麻酔の注射が痛い!」。
一見矛盾するようなことですが、現実にそう思われた方もいらっしゃると思います。
子供さんでも「先生、注射する?」と聞いてくるお子さんもいらっしゃいます。大人でも決して気持ちのよいものではありません。
 歯科医としても昔から、微妙な指かげんで麻酔薬の入っていく量を加減して痛くないようにしたり、注射をする前に針をさす表面だけ麻酔をする「表面麻酔」や注射の針を非常に細いものにしたりとできるだけ痛くないよう努めてきました。

そんな歯科医師の強力な味方が数年前より現れました。それは痛くないように、マイコン制御でお薬が入る量をコントロールできる(しかも、「星に願いを」の音楽付き)「電動注射器」です。 


麻酔する時間は長くなりましたが、本当にいつ注射が始まったか気づかない方もいらっしゃるようです。
歯科医としても痛くないように注射をしなければならない、「指加減」のストレスから開放されて、大変重宝するものです。
まさに歯科治療もデジタル制御の時代です。
 しかし、麻酔の効きにくい方などに「ばっちり麻酔を聞かせたい」時はやはり昔ながらの注射器と職人芸を取り出してきて使用しています。
現時点ではデジタルよりアナログの「歯科医の指先」のほうが勝っているようです。

タグ:歯科
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