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知って得する健康寿命の話~全身に影響する歯周病!医科歯科最前線~ [歯の話]

 世界口腔保健学術大会記念「第23回口腔保健シンポジウム」(主催:日本歯科医師会、協賛:サンスター株式会社)が78日、「知って得する健康寿命の話~全身に影響する歯周病!医科歯科最前線~」のテーマの下、大手町ホールで開催された。

 

 講演Iでは、生活習慣病、健康寿命に関わる医科の立場から、益崎裕章・琉球大学大学院教授が「あなたの脂肪を希望に変えるヒント」と題して、肥満の歴史やそのメカニズムを解説するとともに、腸内環境と全身との関係について説明。その上で、「ダイエットとは減量ではなく、食べること。「食」という字は「人」を「良」くすると表すものであり、身体にとって良いものを積極的に摂って健康長寿を達成し、健やかに生活してほしい」と呼びかけた。

 講演IIでは、口腔衛生、予防歯科学に関わる歯科の立場から、西村英紀・九州大学大学院歯学研究院副研究院長・教授が「よく噛んで食べて健康長寿」と題して、歯周病と糖尿病の不思議な関係を、栄養状態と免疫力等を取り上げて解説。よく噛み味わって食べるほど、インスリンがよく出て糖分が効果的に筋肉に取り込まれることから、「壮年期では、定期的な歯科治療によって体内の過剰な炎症を抑えることが重要。高齢者などでは可能な限り栄養の経口摂取をサポートすることが、筋力低下の予防に役立つ」などと説いた。

 お口のセルフケア実践講座では、田野ルミ・埼玉県立大学保健医療福祉学部講師が実用的なセルフケアを解説した。

 アナウンサーの渡辺真理氏をゲストに迎えて行ったミニトーク「愉しく話す!おいしく食べる!健康とオーラルケア」では、渡辺氏が口腔内環境の重要性などの歯に関する自身のエピソードを披露した。

 

 なお、本シンポジウムの模様は、729日付読売新聞全国版朝刊に掲載予定の他、日本歯科医師会HPhttp://www.jda.or.jp/ )の「シンポジウム動画」コーナーで配信する予定。

 

(日本歯科医師会HP

  http://www.jda.or.jp/jda/release/170714.html

 


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