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喜捨 [エッセイ]

 我が家の介護犬を看取ってもうすぐ1年である。
獣医さんによると老衰なので仕方がないといわれて、最後は水や栄養ゼリーをシリンジを改造して(先端部分を切り取って筒状にして)半分無理やり与え、床ずれの防止のために数時間おきに体の向きを変えなければならない状態だった。
最後は穏やかなものだったが、家族の心情は甚だ穏やかではない。妻は一時ペットロスの状態だった。
住人も可愛がっていただけに、未だに犬を飼う気にはなれない。

犬の遺品を整理するにあたり、未開封のペットフードを動物愛護センターに持って上がり、活用してもらうことになった。
当センターは北九州市の保健福祉局保健衛生部が運営する施設で、どうしても飼えなくなった犬と猫などを次の引き取り手が見つかるまで世話をしている。 老犬もちらほら見かけた。


喜捨(きしゃ)とは進んで金品を寄付・施捨すること[1]。本来は仏教用語[1]。
喜捨に見返りを求めてはいけないし、他人のためにめぐんでやるのでもない。自分のために喜んでもらってもらうのである。


センターの二階の事務所に上がり、量が少ないので恐縮しながら差し出すと、快く受け取っていただけた。
追善供養も含め、今年もドックフードを持参しようと考えている。


犬猫用フード等のご寄付を受け付けています!


動物愛護センター - 北九州市


マップ



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動物愛護センター - 北九州市




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