SSブログ

フロス(糸楊枝)or ダイ(死)-定期健診でバイオフィルムの除去を- [歯の話]

 日本の多くの方は歯は年齢とともに悪くなるものとあきらめている節があります。
 我が家では定期的なメインテナンスに来院していただいているだけで、歯の病気が悪化せず維持できている方が大勢いらっしゃいます。裏を返せばしっかり治療をしてメインテナンスをしっかり行っていれば、そんなにかんたんに悪くならないということです。(しかも定期健診にお見えになる方はなぜか皆さんお元気です。)
アメリカ合衆国ではお口が健康な人でも年に数回、歯科医院でクリーニングをしてもらうのが常識です。なぜなら、公的健康保険が整備されていないため、歯の治療も多くは民間保険です。民間保険の加入条件に年に数回の歯科医院でのメインテナンスが義務づられており、それを守らなければ、保険給付されないのです。
これも裏を返せば、保険会社の統計データーから、健康な人が年に数回歯科医院でクリーニングしていれば、保険会社は損をしない、つまり、加入者にとっては歯の病気のリスクはかなり減らせるということです。
半分脅しのようなアメリカの事情ですが、このことがアメリカ人の歯の健康を維持しているともいえなくはありません。
 もちろん、幼稚園のころから教育の中でしっかりブラッシングの重要性をおしえられているのですが。
「フロス(糸楊枝)or ダイ(死)」というキャッチコピーがアメリカにはありました。
フロス、つまり「歯のクリーニングをするか、しないで死を選ぶか」というショッキングな内容ですが、あながち誇張ではないことが最近わかってきました。
kannmonnkyou-1M (Small).jpg 関門橋

 糖尿病や心疾患、骨粗しょう症、肺炎、低体重児出産と歯周病との関係は証明されています。最近では肥満などとの関係が示唆されています。
歯周病に罹患している患者さんの歯周ポケットの中にできている潰瘍を全部あわせてひとつにすると手のひらサイズの潰瘍になるそうです。
ちょっとイメージしてみてください。皆さんは胃潰瘍だと10円玉大でも大騒ぎですが、歯周病だと手のひら大の潰瘍が常にあるのです。体に良くないことは容易にお分かりいただけるのではないでしょうか 。
 自分は若いのでまだ大丈夫と思っているあなた!
日本人の成人の8割は歯周病にかかっているのです。>>>平成17年歯科疾患実態調査結果についてへ

 もちろん日々の御自分でのプラークコントロールが重要であることは論を待ちません。しかし、定期的に歯医者さんでクリーニングすることで、できてない部分を補うことをお勧めします。回数や間隔はその方のお口の中の状態で異なります。健康なかなたでも年に数回のクリーニングが推奨されているわけですから、歯周病などのお口の中の病気が進行された方の場合、よりキメ細やかなケアが必要でしょう。

 アメリカでは歯列矯正治療することがステイタスで、何も特別なことではありません。韓国や中国もそうなりつつあります。
そんな中で、歯並びに問題のある芸能人が平気でテレビに露出する日本という国ですが、これは経済的に2流だからでしょうか、それともすべてのことに寛容な国民性でしょうか。

歯周病と全身疾患

歯周病と全身への影響

歯周病と全身の病気

 

>>>おすすめグッズ http://www002.upp.so-net.ne.jp/ikono/goodshonnpenn.htm


nice!(0)  コメント(1) 

nice! 0

コメント 1

履歴書の書き方

とても魅力的な記事でした。
また遊びに来ます!!
by 履歴書の書き方 (2014-01-12 13:20) 

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。